いらんこといい。

日中戦争当時、陸軍中尉として第五十八師団独立歩兵第百六大隊第二中隊に所属していた楠原正治朗さんという方が、引揚げまでの当時の体験記録をまとめた「遥かなる岩山の里」(昭和62年刊)という本が現在手元にあるのだけど、タイムリーなネタとしては南京事件についてちょっと気になる記述があったのでメモ。

有名な南京事件のことは九江出発前に各中隊長には中国軍から日本文の『ティンパリ著外国人の見た日本軍の暴行』という書籍を配付されて、南京虐殺で殺人・強姦・斬首の写真や、女の全裸の死体等当時見たこともないのが載せてあった。日本軍の残虐行為に、南京の対日感情は何処よりも悪いと聞いていた。


エロねた収集趣味者としては「まえがき」に、“色話は食欲の話とともに大切と考え、また、興味もあり材料も豊富にあるが、文章に残すのは支障があるので、これは戦友会の宴会話に譲ることとしたい。”とあるのが残念すぎる。
大正二年生まれってことは御存命なら百歳近くか…。