先月末のこと

せがまれたので、ヒカ碁全23巻を開封する。
連載当時、家には5巻までしか無く、WJも丁度15巻最初のエピソードからしか読んでいなかったので、自分としても、通しで読むのが今回初めてだったりした。
……………。
ほったゆみは神か。
尋常ならざるネームの巧さ。
連続する大まかなエピソードの流れは、極めて複雑に絡み合ってるのに一切淀みが無く、高度な計算の上で成り立っているように見える。継ぎは常に捻りで受け、それ自体はパターン化されてるが、接続されるエピソードは、伏線や布石という、見目弱いものでなく、一己の独立したストーリーとして既知なものであって、かつ充分に重みがあり、読み手の心情すら計算内、有無を言わせぬ力がある。
うわぉ。
細かいところもスゲェよ。コマ割り自体は単純でも、同一構図の連ゴマや、反復の効果的な使用、…これは作画の小畑氏の力あってのものだけど、視線、仕草、会話の一つ一つ、ページ数の限られる週間連載で、一つの場面を成立させるためだけにコレだけ贅沢に詰め込んで、それでいて、饒舌な印象を与えない。感服。
構成のあまりの美しさに舌を巻くよ。
アリエネェ。
それはそうと、やっぱ最強だなぁヒカルさんは〜。