ジュブナイル

少年向け小説。それは"ドーナツの輪”的物語。
「ドーナツの輪」というのは、坂本真綾さんのウタ「パイロット」からの印象と、どっかのBL小説に出てきた台詞がちょっと面白かったから。
「ドーナツの輪ってね、本当は存在しないんだって」
だからその物語は常に”限界”を語る。幸せな記憶の仮面を被って。
世界という名のドーナツの、油と砂糖に塗れた壁から、子供達は決して解き放たれる事は無い。
ドーナツの甘さに飽きて、空の冷たさを知る日まで。
J・さいろー氏の「SweetSweetSister」ってエロ小説を前読んだのだけど、あれはジュブナイルだったよ。少年向けエロ小説。
多分小説読み込んでないようなヒトは最初の一行目で投げると思うけど。(投げた)
皆本さんという子のポジションが泣けるのです。
「皆本が処女じゃなくなる顔、見てるよ」
…てな台詞がねー。
物語の可能性を未だ信じられるなら、こういうジャンルは開拓しておいてもいいと思うよ。
社会が絶対許してくれないだろうけど、誰かが語らないといけないことでしょ、本当は。