IRAQのYAKUZA 2 (改題)



自衛隊、撤退できたらひゃくまんえん。


アルカイダとは何か」な検索で、此方に迷い込む方が僅かにいらっしゃるようですが、確かに過去そんな日記を書いていた記憶はあるものの、そういう方面の正確な知識を御所望ならば、こんな「はてな」の場末でゲロ日記の検索より、素直にWikipediaとか行くべきかと思いますが。

さて、このところ地上にイラクなる楽土の在りし過去すら記憶喪失気味の秋でしたが、肌寒くなってまいりました。
先日イラクで日本人観光客が何者かに拉致されて殺されるという事件があったそうですが、米軍の侵略で独裁者から解放されて世界一平和になった国で、ただの観光客が拉致られるはずなんか無いわけで、戦闘終結後、平和になったイラクにわざわざ残った国際報道機関がひとつも無かったとはいえ、ロクに取材もしないで捏造報道もいい加減にしろよ、と誰もが思ったことでしょう。
そう言えば、サマワ自衛隊宿営地では、旧フセイン政権が隠していた大量破壊兵器の一部と思われるロケット弾が施設内地下で発見されて、少々騒ぎになっているみたいですが。信管が古くて作動しない、とのことで、本当に大事無くて良かった。
先の国会演説で小泉総理が述べられたように、自衛隊によるイラク復興事業は着々と進んでおり、週に一度はバドミントン大会を催したりなどと、現地住民とのコミュニケーションも活発に、先日は地元部族主催で大規模な感謝イベントが執り行われて、復興事業に日々奮闘してきた隊員達も一時疲れを癒せたようで。
いやぁ平和っていいよねー。
小泉総理は言いましたー。
日本には、死者に鞭打たずな文化があると。生きてる人には容赦ないのに。
いやいや感銘を受けました総理。その厚顔に敬意を表して私も沈黙いたしましょう。
森パパの血統は伊達じゃぁないぞ。



以前の「アルカイダとは何か」な日記にも書いたことではあるが、対テロ戦争とか銘打って、アメリカが、アフガンでしたこと、イラクでしたことの的外れっぷりを眺めれば、彼らがいかに無知でその戦いに望んでいるかが良く分かるんだけども、その本質をテロ資金ネットワークとして捉えなおせば、何を見間違えたのかが見えてくる。
すなわち、その豊富な活動資金の資金源。
同時多発テロ以後、各所関連口座とされるものが封鎖されたりしているので、当然資金から組織の追跡を試みただろうが、失敗に終わったことだろう。おそらくアラブ社会では常識なのだが、銀行口座なんかを介して金が動くわけではないので、ネットワークを実体で捕らえるのはほぼ不可能だ。仮にどこか切断面を見つけても、僅かな痕跡を捕らえるにとどまるから、ただひたすらに疑念だけを大きくする。背後に、ありもしない陰謀国家の幻影を見ちゃったりね。
先日の日本人観光客が殺されたケースにおいても、犯行グループの背後にザルカウィなる、アルカイダと繋がるテロリストの存在を見るわけだが、そんなこと本気で信じ込む馬鹿がいるのか。
日本政府は犯行グループと接触の事実確認を避けたが、おそらく無かったと考える。これは前回も同様、そもそも日本政府は現在中東でまともに機能するような外交チャンネルを行使できないし、機能したとしても、イラクの末端テロリストに繋がるわけがない。どうでもいいけど何もしなくても最善を尽くしたとか言えちゃうところが凄いなぁ。
さすが死に体総理、なんでもアリだわ。
米軍にとってすれば反米と十把一絡げにフセインもラディンもサドルも同じテロリストで片付けられるのだろうが、現在イラクで暗躍中の小粒テロリストは、性質の悪さで言えばその比でない。暴走しがちな若者文化のごとく、明確な目的意識すら欠いているのは、その必要がないからだろう。
どっかの識者の阿呆コメントのようだが、イラク国内を混乱させることが目的、とか言っちゃえば、確かに感覚的には一番近い。だから?

交渉の余地が無いとは言え、先日の事件でも人質は実際には人質として全く利用されなかった。どっかのウェブサイトで映像と声明を公開した、ただそれだけだ。撤退に、48時間という期限が一応設けられたが、その間、人質が生かされていた感触も無い。


■ 外国人、一人拉致ってひゃくまんえん。


指令は、これだけでいい。簡単なルールに従って事を成すだけだ。阿呆でもできる。
あとは踊るがままに任せておけばよい。
それだけで、ザルカウィなるテロリストは、指一本動かすことなく、米軍を、この狩場に繋ぎ止めておく事ができる。
アルカイダは米軍のイラクからの撤退を、今や全く望んでいないのだ。
先頃は、アメリカ大統領選を前にビンラディンからブッシュに向けて、ビデオで応援演説が届けられて、そのあまりの以心伝心っぷりに、陰謀説とかうっかり信じてしまいそうになるが、まぁそれも無理からず。ブッシュとビンラディンは、NYの片隅で、毎晩酒を酌み交わす仲なのだからねぇ。
心情的にはともかく、国際社会も同様だろう。策も手詰まりな今となっては、今度の大統領選では、ブッシュを再選させ、アメリカにこれまで通り面倒事を被ってもらえれば、当面安穏としていられる。
さてさて。そんなこんなで事態はますます喜劇じみてきた。開戦以降、イラクで無駄死にした一般市民は十万人を超える。どっか外国のコメディアンの持ちネタに、「100人の死は悲劇だが、100万人の死は統計だ」てぇのがあったが、そんな感じ。
もう笑うしかない、ってコレ前にも書いた気がするけれど。


自衛隊、任務完遂できたらひゃくまんえん。


まー水道施設か何か作ってお茶を濁す、その程度が関の山だろーなぁ。
知見も無ければ技術も無いし。政治的意義の欠片もない。端っからだけど。
ああっ残念ッ! 伝説失敗ッ!!

…時事ネタ扱うとどうも文章が下品になりがちでいけないなぁ。