IRAQのYAKUZA

某所を読んでちょっと失笑したので、久々にYahoo!で海外記事とかに目を通してみる。
…なんつって、暫定政権→選挙→新国家建設の道筋が(ようやっと)見えてきた今となってはイラク辺りのことは別にもう大した関心事でもない。
自衛隊の連合軍参加表明も、小泉が独断(なワケないが)でナニしようと、国会が憲法そっちのけで追従しようと、政治的な意味合いは(日本側の浮ついた思惑含めて)カケラも無いので問題無し。参加するも撤退するも、この先国家予算を幾ら無駄遣いするのかと言うコトでしかない。勝手にすれば?(笑
日本もそうだが韓国の過剰反応っぷりには憐れみすら感じる。
そもそもアメリカの目的はイラクが蔵する石油資源の市場開放であって、フセイン政権を攻撃したのは経済制裁解除の建前に過ぎなかったはずだ。それならフセインを傀儡に仕立てた方が安上がりだったと思うが、フランスに出来てもアメリカにそれが出来る道理は無い。結果、フセインと政権残党の追跡に手間取り、治安の早期安定化に失敗し住民の反米感情を煽りまくって予定外の混乱を招き、結局、国連に頭下げてようやっと道筋が付いたという段階。まったくエライ遠回りだなオイ。
それはそうと、ココまでは下手ながらもアメリカの当初のシナリオ通り。
問題はここから先、である。
アメリカがイラク攻撃の建前の建前にした同時多発テロを首謀したとされるアルカイダだが、彼らはイラク民主化をどう考えるだろうか。現在、暫定政権の閣僚を狙ったテロがイラク国内で頻発しているようだが、この一点だけを見れば、これらの動きはイラク民主化の動きに抵抗したものだ、とも見える。しかし現時点、ここで陰謀説を展開するのは余りにも馬鹿馬鹿しい。
答えは簡単。何も考えていないのだ。
どうしてゴッチャにされちゃってるのかが不可解なのだが、先のファルージャでの一連の動きと、最近のテロ攻撃とは、そもそも行動の意味からして異なる。つーかそもそも現時点でテロを仕掛ける意味とか別に無いし。
前にちこっと触れたけども、アルカイダにとってイラクの完全な民主化は、実際千載一遇のチャンスでもある。このまま放置しても、いずれ安定的な活動基盤&資金源になるのは間違いないから。これはフセイン政権下では無理だったわけだけど。
ところでアルカイダとは結局何なのか、と言う話になる。
我々が日本で新聞読んでニュース見て得た知識は、“ビンラディン率いるイスラム過激派ネットワーク”といったところだけども、これは本当か?
重要なのは“ネットワーク”の本質であろう。これはそのまま金の流れを意味している。つまり、アルカイダとゆー組織の本質は…。
…どこの国でもよくあるハナシだ。
それでアメリカは、日本は、国際社会は、ビジネス化しつつある過激派テロにどう対抗するつもりだろう。アラブ社会の民主化? …冗談ですよね皆さん?
どうも何かアメリカとゆー国だが、最近ようやくこの辺の事実に危機意識を持ったような感触を受ける。兎にも角にもテロ標的リスクを各国に分散せんと躍起になってるつーか。まったく迷惑なハナシだなや。
まぁそういう状況にも関わらず、何も考えんと連合軍参加を表明するや、その筆頭に数えられては浮き足立ってるこの国の軍隊の能天気はどうなの、と。まぁそんなの派兵決定時点で分かり切ってた事だから今更政治的な意味は無いってことなんだけど。結局、アメリカの仕掛けた罠に日本はバカみたいに引っかかっただけか?