北朝鮮と国交正常化 

雑談しつつメシ食ってる時に貰ったネタをひとつ。
早期の日朝正常化目指す できたら1年と首相

同時に「拉致だけではない。核、ミサイル問題を総合的に解決して初めて正常化になる」と指摘し、核、拉致問題などの包括的解決が必要と強調。「正常化なしには日本の経済協力はないのが日朝平壌宣言だ」と述べた。

…と、但し書きを加えちゃいるけれど、結構前向きなのね。
このネタを巡っては主として右系Blogerの人とかの混乱っぷりが可笑しかったのだけど、民主党が実は北朝鮮との国交正常化に前向きである、てな2chの書き込みは、あれは結局釣りだったのかしらん?
事実だったら今日のネタにもう少し確信が持てるんだけどな。
読売かどっかの世論調査の結果を読むまでも無く、現状、国民の多くが北朝鮮との国交正常化に疑問を持っている。まぁ、別にメリット無さそうだしな。
質問:日朝の国交正常化

ちなみにあまり知られていませんが、日本政府は昭和26年に吉田アチソン交換公文により、朝鮮国連軍との地位協定を締結しており、未だに座間基地に朝鮮国連軍司令部を設置する便宜供与をしているのです。
もちろん一方の参戦国に便宜供与をするということは、中立条約において中立国義務違反ですから、北朝鮮からは日本は立派な敵国です。
もし正常化したなら、強制的に座間基地にある朝鮮国連軍司令部を追い出す義務が生じます。それに日米安全保障条約により米軍に基地を提供していることも、北朝鮮からすれば敵対行為ですので、少なくとも日本の領土を使用させることは出来なくなります。

へぇ。
知らんかったな。つか誰も覚えてないんじゃないか。どうでもいい問題だし。
政府としては、拉致問題をこの先どうすれば無かったことにできるか、それが思案の為所という事なのだろう。アメリカの関心は核にしかないわけだし。
だから国交正常化を急がせたいのだろう、アメリカが。
でも多分、北朝鮮は核開発を止めるつもりは無いに違いない。ハッタリでも核開発は必要なのだ。
というのは結局、北朝鮮国内の経済事情の問題なわけで、前にあの肥満が言っていた通り、抑止力としての核兵器の存在は、あまりに効率的で無い軍の再編成の建前として必要なんだろうし。日本人としては核拡散リスクの方にばかり関心が行くところだけど、本当は、半島有事の抑止力になっているのは、在韓米軍なわけで、その事はアメリカも北朝鮮も良く理解している(日本と韓国は別として。
だから北朝鮮が実際に、半世紀程度先を読んで核開発を行うかは微妙なところだと思う。商売としてのミサイル開発の延長で技術開発くらいは進めるだろうが。
そしてそれはもちろん充分にリスクなのだが。
金正日がバカでないのなら、在韓米軍の縮小で、より韓国との融和を進める方向に北朝鮮は政策をシフトせざるを得なくなる。
そのシナリオ実現の為には、早晩にも日朝国交正常化が必要ということなんだろうけれど、どうにも難しいだろうなぁ。
鈍いから(世論が。
政府としてはいずれミスリードが痛いところでありましょう。