憧れのロッキード 魅惑のリクルート

数日前の朝日の夕刊に、先の参院選に関しての面白いコラムが載ってるよ、と聞いたので探して読んでみた。

自民党が敗北し、民主党が躍進した参院選をみていて、あれれと思った。
自民党小泉首相、安倍幹事長、そして後見人みたいな顔をした森元首相。対する民主党岡田代表、藤井幹事長、そして虎視眈々と状況をうかがう小沢氏。
選挙戦でぶつかりあったが、民主の3人はかつて自民党。しかもみんな田中派を継承した竹下派に属していた。一方、自民の3人は福田派を受け継いだ森派の面々だ。
何のことはない、「角福戦争」のニューバージョンじゃないか。

(16日 窓 梶本章)

どうも今日の政局をちゃんと理解する為には、この「角福戦争」というのを一応知っておく必要がありそうだと思い、色々検索してみた。
google:角福戦争 小泉純一郎
orz …うわぉ。
そっかー、ここまで符合しちゃうものなのか。
このおっさんが総理になるずっと前、最初に郵政民営化の持論を堂々展開し、一波乱起こしたその時に気になったのは、彼のその言説のバランスの悪さだったのだけど、それは結局、道路公団の件も含め、橋本派の利権を排除しようという派閥抗争の発想しかないのだからなのだと言われれば得心がいく。
それは当初、これまでの自民党を支えてきた支持母体への利益誘導政治からの脱却を目指したものだと好感されて、現在までの小泉人気に結びついた。
んー。…どうも引っかかるところがあるんだよなぁ。
一方で、靖国神社への公人総理としての参拝に固執する。これは遺族会の票欲しさだとも言われるが、実はフェイクか?
むしろ最近の政局からは、政治家よりも官僚の思惑が強く匂う。
先の参院選の結果を見越してたとしか思えない、ここ数日新聞紙面を賑わしている日歯の政治献金問題とかも気持ち悪い。
小泉じゃないんじゃないか。
本当は自民党橋本派の存在が邪魔だったのは、財務省を筆頭に、官僚組織そのものなのではないのか。上のリンク先を読んでて、その疑念がむしろ強まった。
猫の首には鈴が付いている。
そして馬の鼻先にはニンジンがぶら下がっている。
さしずめ小泉純一郎に用意された餌は、日朝国交正常化の立役者として歴史に残る栄誉、だろうか。田中角栄にひとかたならぬ思いを抱く小泉なら、咽から手が出るほど欲しいに違いない。
何にせよ、今日のこの政局のシナリオを書いている誰かの狡猾さは並じゃないぽ。

動揺しつつ、ここしばらくスタイルシートなぞ弄っていたのだけど。
って…なにやってんのオレも。
…でも楽しいなぁ。